額装とは
額装とは書画を表装し、壁に掛けられるように仕立てたものをいいます。軸装は巻物に仕立てますが、額装は平面に仕立てます。
額装の歴史
戦後の生活様式・建築様式の変化、和洋折衷の文化から始まった!
書画を鑑賞するために額装という形式が本格的に取り入られたのは、戦後の生活様式の変化から始まったとされます。床の間を持たない和洋折衷の建築様式には、表装の選択は額装となります。その歴史は、以外に浅いものです。
額装の利点と注意点
取扱いは簡単だが、長期保存には不向き!
額装の場合は、台紙(マット)に裂地 を貼って、裏打ちした本紙を貼ればできあがりです。軸装に比べてその構成も工程もシンプルになっています。掛け外しの取扱いも軸装とは違って、それほど注意を払うことはありません。また、本紙の内容にもよりますが、裂地 と額縁を洋風なものにするとモダンな掛物になり、洋間に飾ってもマッチします。
ただし、額装にされた作品は、ガラスやアクリル板で常に密封に近い状態になるため、温度や湿度の調整ができにくいという問題点があります。その結果、シミやカビがでることがあります。また、極端な場合は作品が裂けてしまうことさえあります。
※本格的な和額は、襖のように骨を組んで台紙(マット)を作っています。簡易なものは、ベニヤ板を組み合わせて作っています。当然ながらその手間も価格も違ってきます。
額装の管理
年に1~2回の飾り替えと虫干しを!
額装も軸装と同様に、年に1~2回、湿気の少ない晴れた日に虫干しをしましょう。このときに、できればガラスやアクリル板も外して、拭き掃除をしておくとよいでしょう。
湿気を閉じ込めないようにして、しまっておきます。