掛け軸のトラブルあれこれ

本紙の絵の具や墨のこすれ

掛け軸トラブルの原因となる多くは、掛け軸をしまうときに湿気を含ませたままにしてしまうことです。
そして、それを数年から数十年間もの間そのままにしておくことです。
掛け軸をきつく巻いたまま保管していると、こすれの原因になります。

本紙・裂地の虫食い

掛軸の修復
〔仕立て直しはコチラで賜っております〕

和紙は虫の好物です。定期的な虫干しと防虫香を入れての保管をお勧めいたします。

本紙の折れ・シワ

取り扱うときに折れやシワをつけないようにしましょう。巻くときもきつく巻かないようにしましょう。逆にゆるく過ぎるもの禁物です。

裏打の浮き

部分的に本紙が浮いているのは、その部分の糊が剥がれているからです。これは製作時の技術的な問題です。それ以上広がらないように丁寧に扱いましょう。

本紙・裂地の破れ

時代を経ての本紙・裂地の劣化による破れや、無理な力による破れがあります。

本紙のカビ・シミ

掛け軸をしまうときに湿気を含ませたままにして長期間保存したときに起こります。または雨漏れなどによる被害。

軸先の外れ

単に軸先が外れたものもありますが、軸先部分の表装が破れているものもあります。

※掛け軸トラブル、その予防と対策

・掛け軸は丁寧に取り扱う ・湿気は禁物 ・季節ごとの掛け替え ・定期的な虫干し
破れの補修にセロテープを使用しているものをときおり見かけますが、セロテープは厳禁です。時間が経つと溶けたようになり、掛け軸を巻くと別の部分にも被害が及びます。もし、補修をするのなら薄い和紙を薄い糊で貼りましょう。ただし、小さい範囲のもの。本紙に関わる部分はやめておきましょう。
鑑賞に耐えられないほど傷んでいるものやカビやシミのひどいものは専門家へ頼むのが賢明です。

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